膝の障害【棚(たな)障害】
こんばんは、副院長の高野信治です。
本日は棚(たな)障害のお話しです。
膝の内側に起きる痛みの原因には色々ありますが、これもその一つです。
比較的若年層がこの症状を訴えます。
膝の関節の内部は関節包といわれる膜に包まれています。
この関節包は胎児の時に作られるのですが、この近くにひだ状の膜も同時に作られます。
このひだは、成長とともに消失しますが大人になっても膝の内側に残る方もいます。
これを滑膜ひだと呼びます。
このひだは上中下と三段あって見た目が棚のように見えるので棚と呼ばれています。
この棚は膝関節と膝のお皿に挟まれ易くなっていますのでスポーツなどでこの棚を傷めるリスクが高くなります。
膝の屈伸をしてパキポキ鳴る人は要注意です。
治療法としては炎症がひどい場合は冷却します。
激しい運動は膝に負担がかかるので控えます。
炎症が治まったら血流促進の治療をします。
包帯やテーピングで膝関節を固定します。
再発予防策としては大腿四頭筋の強化運動が有効です。
最後までお読み頂きありがとうございました。