外反母趾について

こんばんは副院長の高野です。

本日は外反母趾についてお話しします。
外反母趾は足の母指先が第2指の方向にくの字に曲がって見えます。

正しくお伝えしますと母指の関節が反対の足の母指方向に大きく広がってしまうためにそのように見えるということです。指先は外側(小指側)に傾き、つけ根は内側(もう片方の足側)に飛び出してきます。
この付け根の部分が靴に当たって炎症を起こすことが痛みの大きな原因となります。
このとき、足裏の母指のつけ根や中指のつけ根に魚の目が出来て痛む方もいます。
これは外反母趾の方は偏平足も併発しているからです。

原因は幅の狭いつま先が細くなった靴を履くことによって、母指が圧迫されて外側(小指側)に変形することから始まります。
ヒールの高い靴は更に変形を強くします。
偏平足を併発しますがその原因は縦アーチ(土踏まず)と横アーチ(指も横方向にアーチを描いています。)の消失です。
肥満と筋力低下により発生しやすくなります。
見た目として足の甲の高さが潰れ、横幅も広がります。
外反母趾から始まる偏平足の場合、母指の屈筋腱(指を曲げるすじ)が正常な位置からずれることが原因です。
もともとこのすじは指の裏を骨に沿った形で指先の付着部から踵の付着部まで伸びていることによって足のアーチを保っています。母指や小指が曲がることによってこのすじにゆるみが出ていき偏平足の完成となります。
最終段階として指のつけ根は変形性関節症を起こした状態となります。
治療法としては足裏のアーチを取り戻す取り組みをすることです。

以上最後までお読み頂きありがとうございました。