手首に出来やすいガングリオンについて

こんばんは副院長の高野です。
本日はガングリオンについてお話致します。
ガングリオンとは、内部にゼリー状の液体を含む腫瘤性病変のことを言います。
場所としては手首の関節の甲側に出来ろことが多いです。
腫瘤ですが健康被害を引き起こすことは無いです。
大きくなると周辺の神経を圧迫して痛みを引き起こすことがありますが、ほとんどは美容的な問題だけです。
原因
よくはわかっていません。15〜40歳ほどの比較的若い女性に多く出現します。
関節を包んでいる関節包の内部に液体が存在しています。
ガングリオンそのものは風船状の膨らみで風船の付け根に当たる部分が関節包がつながっています。
その関節包から液体が流れ込むことでできあがります。
風船内部の液体は濃縮され、次第にゼリーのようなどろどろした状態になります。
ガングリオンは手首の関節、親指側の甲に多いですが、全身のどこにでも生じる可能性があります。
症状
ガングリオンは柔らかい塊ですが、さまざまな大きさがあります。
ガングリオンそのものは、炎症性のリンパ節の腫れのように痛みを自発的に生じるものではありません。
ですが周囲の神経を刺激したりする場合には、痛みやしびれなどを誘発することがあります。
また、関節や神経に関連した運動障害がみられることもあります。
治療としては内容物を吸引する方法と、手術による方法があります。
小さいものでは圧迫して安静にします。
放っておくと大きくなる場合がありますので疑いがある場合は自己判断せずに最寄りの医療機関を受診してください。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。