五十肩に症状が紛らわしい痛みpart2

こんばんは副院長の高野信治です。
本日は五十肩に症状が紛らわしい痛みpart2です。

肩甲骨の上方にある切れ込み、いわゆる肩甲骨切痕を通過する「肩甲上神経」の締め付けから起こる肩の痛みです。
「肩甲上神経」は、首から出て棘上筋と棘下筋といわれる肩の動きに関係する筋肉を支配する神経です。

この筋肉は五十肩でよく痛くなる筋肉でもあります。
スポーツ選手では肩甲上神経が締め付けられることがたまに見受けられます。
勿論一般の方でもこの症状は見受けられます。

肩甲上神経障害の原因は、肩甲切痕部、上肩甲横靱帯の肥厚、スポーツ障害、直接外傷などがあげられます。

以下、肩甲上神経障害の一般的症状です。
肩の疼痛
棘下筋・棘上筋萎縮
筋の圧痛
外旋筋力低下
などです。

五十肩との鑑別のため、肩甲骨を背側面から押圧することで強い疼痛出現がある場合この障害を疑います。
その他、腕を上げる際の肩関節を含めた上腕部の強い痛みなどは五十肩に似ています。
全体に疼痛を訴える場合や肩甲帯を上に挙げ首を側屈することで症状を再現できる場合もあります。
自己判断せず、適切な医療機関で検査を受けましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。