突き指について
こんばんは副院長の高野信治です。
本日は突き指といわれる症状についてお話いたします。
バスケットボールなどのコンタクトスポーツをされたことのある方ならば突き指をされたことのある方も多いのではないでしょうか。
突き指をしたら、指を引っ張ったりせず、安静にしてまずは冷やしましょう。
突き指は指先に対してまっすぐの方向に強い外力が加わり、指の第一関節を伸ばすための伸筋腱に損傷が生じる外傷のことを言います。
骨折や脱臼となっている場合もありますので、状態によっては医療機関を受診してください。
伸筋腱が付着する部位の剥離骨折や亜脱臼を生じることもあります。
突き指は「指のケガ」として広く認識されていますが指の変形などの後遺症を防ぐために手術が必要となることもあります。
突き指は、スポーツや転倒などによって、瞬時に縦方向の強い外力が指先に加わることで生じます。
指には縦方向の外力を緩衝する構造がないため伸筋腱が切れたり伸筋腱が付着している骨の一部が腱に引っ張られて剥がれたりすることもあります。
軽度なものは伸筋腱のわずかな損傷のみであり、痛みや腫れが生じますが、自然に回復します。
重度なものは伸筋腱が切れたり骨に剥離骨折が生じたりします。このため第一関節を伸ばすことができずに常に屈曲した状態となります。
また、関節に脱臼が生じたり骨折が引き起こされたりすることもありますが、いずれも非常に強い痛みと腫れを伴い指を動かすことが困難になります。
治療は軽傷の場合患部をよく冷やし、痛みが強い場合には消炎鎮痛薬や湿布を使用します。
固定する場合は隣の指と一緒に固定すると安定します。
しばらく温めないようにして4日ほどして熱感が落ち着いてきてから温めるようにしましょう。
指の運動は腫れが引いてきてから行ってください。
最後までお読みいただきありがとうございました。