不妊症 症例9 生活習慣が不規則で冷え体質の不妊症の改善実績ー錦糸町ー鍼灸
【不妊症 症例9】
・患者像
30代半ば 女性
・来院
2016.3
・症状
主訴:不妊治療
結婚したのは5年前、その頃から妊娠を意識するが自然に任せていた
なかなか妊娠に至らず積極的に取り組み出したのは2年前
その後一度自然に妊娠するが早期流産に至った。その際、医師より
卵巣嚢腫があり、内臓が冷えていると診断された。それ以前より
足先の冷えや下腹部の冷えが自身でも気になっていたため、医師から
すすめられた「葉酸」を服用したり、運動を始めるが中々冷えの改善が
認められず、何かいいものはないかとネットで検索し鍼灸の評判を知り
当院へ来院した。全国を飛び回る仕事で常に忙しく、その他の症状として
睡眠の質の悪さを自覚している。いつも寝るのは深夜2,3時になる。
・治療経過と内容
・治療方針
:睡眠の質を改善しホルモンの質を改善する。冷えに対して処置を行う
初診時、冷え切っている足先や下腹部の状態から皮膚まで硬くなっている。
また皮膚の色もチアノーゼのような暗赤色になっているのを確認したため血流の滞りがあると考察した。
このことから医師の診断通り下腹部内臓の冷えもあると推察できた。
また睡眠不足により、睡眠時に作られる成長ホルモンや女性ホルモンの質の低下も考察し、
副交感神経を優位にする施術を行い、施術では心身両面のリラックス状態を目指した。
自宅では冷えている場所へのお灸、院ではよもぎ蒸しを多用した。
施術1ヶ月目で睡眠の質の改善を自覚する。自宅灸は1週間に5日ほどできている。
開始して3ヶ月でクリニックを転院し、AIHを始める。仕事の忙しさは変わらない。
施術6ヶ月、陰性反応が続くが足先の冷えの改善を認める。その後1ヶ月で妊娠に至り着床を確認、
心拍の確認も取れた。
・同時に治療した症状
肩こり
・使用した主なツボ
安眠、子宮、照海、列缺、自律心体療法
・考察
睡眠の質とホルモンバランスが密接につながっていることを深く理解した症例となった。
不妊の原因は冷えだけでなく、十人十色であるため、全身を観察する能力が必要になる。
また患者さんとのコミュニケーションにおいては
以前に流産を経験されているため、その心のケアにも注力した。
仕事が忙しい中、1週間に1回続けることで身体が変わっていくのを
本人が自覚しているため、仕事の時間調整も常に意識してなんとか通っていたため
着床後は心拍が取れ、ともに喜びに満たされた経験はとても嬉しく思う。
妊娠がゴールではなく、出産がゴールと考えるため、
十分に冷えに注意しこれからもサポートしていく。