男性不妊について東洋医学的な視点での考え方をお伝えします。

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男性不妊にも様々な体質のパターンがございます。

男性不妊についての東洋医学的な視点での考え方をお伝えしていきます。

あなたはどのパターンにあてはまりそうでしょうか?

〜東洋医学〜

WHOの基準(正常値)では、

1回の射精量が2ml以上
精液1mlあたりの精子の数が2千万〜2億
運動率50%以上(以前は40%だった)
奇形率15%以下

この基準に達しない場合を男性の不妊症と診断しています。

肝臓、心臓、脾臓、肺、腎臓を五臓といいますが、

そのうち腎が男性不妊症に最も関連が深い臓腑と捉えています。
腎の機能は、生きるために必要なエネルギーや栄養の基本物質である精を貯蔵し、人の成長・発育・生殖、ならびに水液や骨を司ることです。
精子の数や運動率、形態などは、まさに腎の状態に大きく左右されることになります。腎の状態がよければ、精子の状態もよくなります。

腎気は、年齢とともに弱まります。

精子は年齢とともに老化して染色体異常が増えるという報告もあります。
染色体の異常があると、たとえ受精卵ができて妊娠しても、その後成長し続けることができずに成長が止まり、流産となります。
(不育症)
腎気を高めておくことは、これらの予防にも有効です。

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では、一つ目のパターンをご紹介します。

腎陽虚証

  • 精子の運動率がよくない
  • 数値や機能面で何らかの問題がある
  • 冷えが強い
  • 腎の陽気が不足している体質です。

加齢や、生活の不摂生、過労、慢性疾患による体力低下などによって人体の機能が衰え、冷えが生じてこの証になります。
腎陽が虚弱になると、性機能やホルモン内分泌機能が低下し、精子の機能も衰え、男性不妊症になります。

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腎陰虚証

  • 精子の数が少ない
  • 精子が見当たらないような場合

腎の陽気ではなく、腎の陰液が不足している体質です。陰液とは、人体の構成成分の内、血、津液、精を指します。

過労、不規則な生活、大病や慢性的な体調不良、性生活の不摂生、加齢などにより精子が減り、男性不妊症になります。
陰液の不足により相対的に陽気が亢進するため、のぼせ、手足の火照りなどの熱証が生じます。腎の精気など腎陰を補う方法が得策。

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肝鬱気滞証

ストレスも男性不妊と関係があります。
ストレスの影響で精子の元気がないようなら、肝鬱気滞証です。
身体の諸機能を調節(疏泄)する臓腑である五臓の肝の機能がスムーズに働いていない体質です。
ストレスや緊張が持続することによりこの証になることがよくあります。
肝気の流れの悪化の影響がホルモンバランスの失調に及び、男性不妊となります。

生活背景として
仕事の激務による疲労やストレスの蓄積、深夜残業による不規則な生活、家族や周囲からのプレッシャーなどがあります。

肝気の鬱結を和らげて肝気の流れをスムーズにし、男性不妊症を治していきます。

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血瘀証

精索静脈瘤など、血液の流れが悪いために精子の状態がよくないようなら血瘀証です。

血流が鬱滞しやすい体質です。精神的ストレスや、冷え、体内の過剰な水液、生理機能の低下などにより、この証になります。疾患や体調不良が慢性化して長引いて血流が悪くなり、血瘀証になる場合もあります。

血流の悪化により腫れが生じて精索が圧迫され、睾丸の温度が上昇したり、精巣に十分な酸素や栄養が供給されなくなったりすると、精子を造る機能(造精機能)が低下し、男性不妊症になります。

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痰湿証

食事の不摂生が原因で精子の元気がなくなるケースも少なくありません。これは痰湿証です。

痰湿というのは体内に溜まった過剰な水分や湿気のことです。食べ過ぎ、食事の不摂生などにより、この証になります。痰湿が精巣の機能を阻害するため、男性不妊症になります。

湿熱証

痰湿が熱を帯びてさらに造精機能を低下させる湿熱証もあります。湿熱は体内で過剰な湿邪と熱邪が結合したものです。

脂っこいもの、刺激物、味の濃いもの、生もの、アルコール類の日常的摂取や大量摂取でこの証になります。
湿熱邪が精巣の機能を阻害することにより、男性不妊となります。

いかがでしたか??

あなたはどれに当てはまりますか??

これらの症状は鍼灸治療で改善していきます。

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