公開日:2026.02.16 更新日:2026.02.16

不妊治療には「痛い」というイメージがつきものですが、具体的にどのような検査や処置で痛みを感じるのか、不安に思う方は少なくありません。
この記事では、不妊治療経験者が感じた痛みをランキング形式で紹介し、特に痛いとされる採卵や各種検査の痛みの種類や程度、そしてその痛みを和らげるための具体的な対策について解説します。
事前に痛みの正体を知り、心の準備をすることで、少しでも安心して治療に臨めるようになります。
【経験者が回答】不妊治療で特に痛かったことランキングTOP5
不妊治療には様々なステップがありますが、経験者の声から特に身体的な苦痛が大きかったとされる検査や処置をランキング形式で紹介します。
多くの人が辛いと感じる治療には共通点があり、痛みの原因を知ることで対策を立てやすくなります。
これから紹介するランキングは、あくまで一般的な傾向であり、痛みの感じ方には個人差があることをご理解ください。
1位:子宮卵管造影検査|卵管の詰まりを確認する際の圧力が痛みの原因
子宮卵管造影検査が痛いとされるのは、子宮口からカテーテルを挿入し、造影剤を注入して卵管の通りを確認する過程に理由があります。
なぜ痛みが生じるかというと、造影剤を流し込む圧力で子宮や卵管が押し広げられるためです。
特に卵管に詰まりや癒着があると、造影剤がスムーズに流れず、強い圧力がかかることで生理痛の何倍も重い痛みを感じることがあります。
一方で、卵管の通りがスムーズな場合は、生理痛程度の軽い痛みや違和感のみで済む人も少なくありません。
この検査によって卵管の通りが良くなる効果も期待されています。
2位:採卵|卵巣に針を刺すチクッとした痛み
採卵は、体外受精のために成熟した卵子を体外に取り出す処置です。
腟の壁を通して卵巣に直接針を刺し、卵胞液ごと卵子を吸引するため、痛みを伴います。
この痛みは、クリニックで選択される麻酔の種類によって感じ方が大きく異なります。
静脈麻酔(全身麻酔)であれば眠っている間に処置が終わるため痛みを感じませんが、局所麻酔の場合は意識がある中でおこなうため、針を刺すチクッとした痛みや、卵巣を吸引される際の鈍い痛みを感じることがあります。
無麻酔で実施するクリニックもあり、その場合は痛みを直接感じることになります。
3位:ホルモン注射(自己注射)|毎日の積み重ねによる地味な痛み
質の良い卵子を育てるための排卵誘発では、連日ホルモン注射が必要になることがあります。
通院の手間を省くために自己注射を選択する場合、毎日自分で、あるいはパートナーにお腹や太ももへ注射を打たなければなりません。
注射針による痛み自体は軽微ですが、これが連日続くことで精神的な負担となることがあります。
また、注射した部位にあざができたり、皮膚が硬くなったりすることも少なくありません。
1回ごとの痛みは小さくても、治療期間中の継続的なストレスや身体的な不快感が積み重なる辛さがあります。
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4位:子宮鏡検査|器具の挿入や組織を採取する際の痛み
子宮鏡検査は、子宮内に細いカメラを挿入し、ポリープや筋腫、着床障害の原因となる異常がないか直接観察する検査です。
カメラを挿入する際に子宮の入り口を通過するときの痛みや、子宮内を観察しやすくするために生理食塩水などを注入して子宮を膨らませる際の圧迫感や張りを感じることがあります。
さらに、ポリープなどの異常が見つかった場合に、その場で組織を採取(生検)する際は、チクッとした鋭い痛みを伴う場合があります。
多くの場合は麻酔なしで行われるため、緊張で体に力が入ると痛みを感じやすくなる傾向があります。
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5位:OHSS(卵巣過剰刺激症候群)|卵巣の腫れによるお腹の張り
OHSS(卵巣過剰刺激症候群)は、排卵誘発剤の副作用の一つで、多くの卵胞が一度に刺激されることで卵巣が大きく腫れ上がる状態を指します。
直接的な処置の痛みとは異なりますが、卵巣が腫れることでお腹がパンパンに張る、下腹部痛、吐き気、息苦しさなどの症状が持続します。
重症化すると腹水や胸水が溜まり、入院が必要になるケースも少なくありません。
採卵後に症状が現れることが多く、数日から数週間にわたって続く不快感や痛みは、身体的にも精神的にも大きな負担となります。
結局どっちが痛い?「採卵」と「子宮卵管造影検査」の痛みを比較
不妊治療における痛い検査の代表格として挙げられるのが「子宮卵管造影検査」と「採卵」です。
どちらも強い痛みを伴う可能性があるため、これから治療を始める方にとっては、一体何が違うのか、どちらがより痛いのかが大きな関心事となります。
しかし、この二つの痛みは性質が異なるため、一概にどちらが上とは言えません。
それぞれの痛みの種類や、何によって痛みの感じ方が変わるのかを比較して解説します。
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子宮卵管造影検査の痛みの種類は「重い生理痛」に近い
子宮卵管造影検査の痛みは、よく「生理痛のひどいもの」と表現されます。
この痛みは、子宮内に造影剤を注入する際に子宮が収縮したり、圧によって卵管が押し広げられたりすることで生じます。
特に、卵管が詰まっている、あるいは狭くなっている場合には、造影剤が通過しにくいために内圧が高まり、より強い痛みを感じる傾向があります。
痛みの持続時間は比較的短く、検査中から検査後数時間で治まることがほとんどです。
検査自体は数分で終わりますが、その短い時間に痛みが凝縮されているのが特徴です。
採卵の痛みは麻酔の種類によって感じ方が変わる
採卵の痛みは、卵巣に直接針を刺すという行為から生じる、鋭い「刺される痛み」です。
ただし、この痛みの感じ方は、クリニックの方針や個人の状況に応じて選択される麻酔の種類に大きく左右されます。
静脈麻酔を使用すれば、眠っている間に処置が終わるため痛みを感じることはありません。
一方、局所麻酔や無麻酔の場合は、意識がある状態で針が刺さる痛みや、卵巣を押されるような鈍い痛みを感じることになります。
採卵する卵子の数が多いほど処置時間も長くなり、痛みを感じる時間も増える傾向にあります。
不妊治療の痛みを少しでも和らげるための4つの対策
不妊治療に伴う痛みを完全に無くすことは難しいかもしれませんが、事前の準備や工夫によって、その痛みや不安を軽減することは可能です。
どのような対策があるのかを知っておくだけでも、心の余裕が生まれます。
ここでは、痛みを少しでも和らげるために自分でできることや、クリニック選びの際に確認しておきたいポイントを4つ紹介します。
これから治療に臨む方は、ぜひ参考にしてください。
事前に医師へ痛みが不安な気持ちを正直に伝える
痛みに弱い自覚がある場合や、特定の検査に対して強い恐怖を感じる場合は、事前にその気持ちを正直に医師や看護師に伝えることが重要です。
カウンセリングや診察の際に「痛みがとても不安です」と一言伝えるだけで、クリニック側もより慎重に処置を進めてくれたり、こまめに声かけをしてくれたりといった配慮をしてくれることがあります。
我慢することが美徳ではなく、不安を共有することで、リラックスして処置を受けられる環境を整えることにつながります。
信頼関係を築く第一歩としても、自分の気持ちを伝えることは大切です。
麻酔や鎮痛剤の使用が可能かクリニックに確認する
痛みを伴う検査や処置に対して、麻酔や鎮痛剤が使用できるかどうかを事前に確認しておくことは、不安を和らげる上で非常に有効です。
例えば、採卵では静脈麻酔が選択できるのか、子宮卵管造影検査の前に鎮痛剤を処方してもらえるのかなど、クリニックによって方針は様々です。
初診時や検査の予約時に、痛みを緩和するための選択肢について質問しておきましょう。
費用や麻酔による身体への影響も考慮し、自分にとって最適な方法を医師と相談しながら決めていくことが望ましいです。
処置中の痛みを軽減してくれるクリニックの選び方
クリニック選びの段階から、痛みの軽減に配慮しているかどうかを一つの基準にすることも有効です。
例えば、採卵で用いる針の細さは、細いほど痛みが少ないとされています。
ウェブサイトなどで「極細針を使用」といった記載があるかチェックするのも良いでしょう。
また、医師の技術力も痛みを左右する大きな要因です。
経験豊富で手技に慣れた医師であれば、処置時間も短く、身体への負担が少ない傾向にあります。
口コミサイトや説明会などで、医師の評判やクリニックの痛みに対する姿勢を確認することが後悔のない選択につながります。
当日は体を締め付けない服装でリラックスを心がける
検査や処置の当日は、心身ともにできるだけリラックスした状態で臨むことが痛みの緩和につながります。
体を締め付けるような服装は血行を悪くし、緊張感を高める原因にもなるため、ウエストがゴムのスカートやワンピースなど、ゆったりとした服装を選びましょう。
また、処置台の上で深呼吸を繰り返したり、好きな音楽や心地よい香りを思い浮かべたりすることも、緊張をほぐすのに役立ちます。
体が過度に緊張して力が入っていると、器具の挿入時などに余計な痛みを感じやすくなるため、意識的にリラックスする工夫が大切です。
身体だけじゃない…不妊治療で感じる精神的な痛み
不妊治療の辛さは、検査や処置に伴う身体的な痛みだけにとどまりません。
むしろ、多くの人が精神的な痛みのほうが大きいと感じています。
治療がいつまで続くのか分からない先行きへの不安、高額な治療費が家計を圧迫する経済的な負担、そして周囲からの期待や心ない言葉によるプレッシャーは、心をすり減らします。
また、期待と不安を繰り返しながら迎える判定日の結果に一喜一憂し、思うような結果でなかったときの喪失感は計り知れません。
不妊治療の痛みに関するよくある質問
不妊治療を始めるにあたり、多くの人が痛みに関する様々な疑問や不安を抱えています。
ここでは、特に多く寄せられる痛みについての質問に回答します。
個人差が大きいテーマではありますが、一般的な情報として知っておくことで、少しでも心の準備につながるかもしれません。
これから紹介する内容を参考に、自身の不安と向き合ってみてください。
Q1.全く痛くない人もいるって本当ですか?
本当です。
痛みの感じ方には個人差が非常に大きく、同じ検査でも「全く痛くなかった」と感じる人もいます。
例えば、子宮卵管造影検査では卵管の通りがスムーズな場合、痛みよりも圧迫感程度で済むことがあります。
体質的に痛みに強い方や、処置がスムーズに進んだ場合など、条件が揃えば苦痛を感じずに終えるケースは少なくありません。
Q2.採卵後の痛みはいつまで続きますか?
採卵後の痛みは、生理痛のような鈍痛や下腹部の張りとして感じることが多く、通常は2~3日、長くても1週間程度で自然に軽快します。
クリニックから鎮痛剤が処方されることもあります。
ただし、痛みがどんどん強くなる、発熱を伴う、お腹が異常に張るなどの症状が出た場合は、合併症の可能性もあるため、我慢せずにすぐにクリニックへ連絡してください。
Q3.痛みが少ないクリニックを選ぶ具体的なポイントはありますか?
痛みの少ないクリニックを選ぶには、まず麻酔の選択肢を確認しましょう。
採卵で静脈麻酔を選べるかは大きなポイントです。
また、医師の技術力や経験も重要なので、クリニックの実績や口コミを参考にします。
カウンセリングの際に、痛みへの配慮について丁寧に説明し、こちらの不安に寄り添ってくれる姿勢があるかどうかも見極めるべき大切な点です。
まとめ
不妊治療において経験する痛みの種類や程度は、治療の段階や個人の体質によって大きく異なります。
特に子宮卵管造影検査や採卵は強い痛みを伴う可能性がありますが、なぜ痛むのかを理解し、麻酔や鎮痛剤の使用、リラックスできる環境づくりといった対策を講じることで、不安を和らげることが可能です。
また、身体的な苦痛だけでなく、精神的な負担も大きいのが不妊治療の現実です。
痛みを過度に恐れるのではなく、信頼できる医師と十分にコミュニケーションを取り、心身の負担を軽減しながら治療を進めていくことが重要となります。
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