公開日:2025.12.30 更新日:2025.12.30

精液量の増加は、妊活の成功率を高めるだけでなく、男性としての自信にも繋がる重要な要素です。
日々の食事内容を見直すことによって、精子の質や量を内側から改善することが期待できます。
この記事では、精液量を増やす食べ物として知られる具体的な食材や、その働きを支える栄養素について詳しく解説します。
また、食事での摂取が難しい場合に役立つサプリの活用法や、精液の量と質を高めるための生活習慣についても紹介します。
精液量を増やすには食生活の見直しが重要
精液は体内で作られるため、その材料となる栄養素を食事から摂取することが、精液の量を増やすための基本となります。
精液の大部分は水分ですが、精子をはじめ、タンパク質、ビタミン、ミネラルなど、体の機能を支える様々な成分が含まれています。
精子が作られ成熟するまでには約3ヶ月という長い期間が必要なため、単発的な食事改善ではなく、継続的に栄養バランスの取れた食生活を送ることが、精子の質と量を維持向上させる上で不可欠です。
精液量アップに欠かせない5つの栄養素とその働き
精液の量や質を高めるためには、特定の栄養素を意識的に摂取することが効果的です。 精子の主成分となるものや、生成をサポートするもの、男性ホルモンの分泌を促すものなど、それぞれが男性の生殖機能において重要な役割を担っています。 これらの栄養素が不足すると、精子の数や運動率に影響が出る可能性もあります。 ここでは、特に重要とされる5つの栄養素、亜鉛、アルギニン、ビタミンE、セレン、葉酸の働きについて詳しく見ていきましょう。
栄養素①:亜鉛
亜鉛は「セックスミネラル」とも呼ばれ、男性の生殖機能において極めて重要な栄養素です。
このミネラルは、精子の生成そのものや、精子の運動率の向上に直接関与しています。
また、男性ホルモンであるテストステロンの合成にも不可欠であり、テストステロン値が正常に保たれることで、性欲の維持や精液量の増加が期待できます。
亜鉛は体内で生成できない必須ミネラルの一つであるため、食事から積極的に摂取する必要があります。
不足すると精子の質の低下や精液量の減少につながる可能性があり、妊活中の男性は特に意識して摂りたい栄養素です。
栄養素②:アルギニン
アルギニンは、体内で一酸化窒素(NO)を生成する働きを持つアミノ酸の一種です。
一酸化窒素には血管を拡張させる作用があるため、血流を改善し、男性器への血液供給を促進する効果が期待できます。
これにより、勃起力の向上に繋がるとされています。
また、アルギニンは精子の主要な成分でもあり、精子の形成や運動能力の向上にも直接的に関わっています。
成長ホルモンの分泌を促す作用もあるため、体全体の活力を高め、パフォーマンスを向上させる上でも役立つ成分です。
栄養素③:ビタミンE
ビタミンEは「若返りのビタミン」とも呼ばれ、強力な抗酸化作用を持つことで知られています。
この抗酸化作用により、体内の細胞を傷つける活性酸素から体を守ります。
特に、精子は活性酸素によるダメージを受けやすく、酸化ストレスは精子の質の低下やDNAの損傷を引き起こす一因となります。
ビタミンEを十分に摂取することで、精子を酸化ストレスから保護し、運動率や生存率の向上に貢献します。
また、血行を促進する働きもあり、生殖器官への血流を改善する効果も期待できます。
栄養素④:セレン
セレンは、亜鉛と同様に必須ミネラルの一つであり、男性の生殖機能に重要な役割を果たします。
特に、精子の頭部や尾部の形成に不可欠な成分であり、精子の運動能力を高める働きがあります。
セレンが不足すると、精子の奇形や運動率の低下を招く可能性があります。
また、ビタミンEとともに強力な抗酸化作用を持ち、精子を活性酸素のダメージから守る役割も担っています。
テストステロンの生成にも関与しており、男性機能全般をサポートする上で欠かせないミネラルです。
栄養素⑤:ムチン
ムチンは、山芋やオクラ、納豆などのネバネバとした食品に含まれる糖とタンパク質が結合した成分です。
この成分には、胃の粘膜を保護し、タンパク質の分解と吸収を助ける働きがあります。
精液の主成分はタンパク質であるため、その吸収効率を高めることは、精液の質と量を向上させる上で非常に重要です。
また、ムチン自体が滋養強壮効果を持つとされており、古くから精力増強に良い食材として知られています。
体全体の活力を高め、スタミナを向上させることにも繋がります。
【栄養素別】精液量を増やす効果が期待できる食べ物一覧
精液の健康維持には、適切な栄養素を日々の食事から摂取することが大切です。ここでは、亜鉛、アルギニン、ビタミンE、セレンといった栄養素をそれぞれ豊富に含む具体的な食べ物を一覧で紹介します。スーパーマーケットなどで手軽に手に入る食材も多いため、毎日の献立に意識して取り入れてみてください。
これらの精液の健康維持に役立つ食べ物をバランス良く組み合わせることが、より高い効果を得るための鍵となります。
亜鉛を豊富に含む食べ物
亜鉛を最も豊富に含む代表的な食材は牡蠣です。
「海のミルク」とも呼ばれる牡蠣は、精子形成に欠かせない亜鉛の含有量が突出しています。
その他にも、豚レバーや牛の赤身肉、うなぎ、チーズといった動物性食品に多く含まれています。
植物性食品では、カシューナッツやアーモンドなどのナッツ類、納豆や豆腐などの大豆製品、ごまからも摂取が可能です。
動物性食品に含まれる亜鉛の方が吸収率が高いとされていますが、ビタミンCやクエン酸と一緒に摂ることで吸収率を高めることができます。
アルギニンを豊富に含む食べ物
アルギニンは、体内で合成されるアミノ酸ですが、食事からも積極的に補うことが推奨されます。
特に多く含まれるのは、鶏肉、豚肉などの肉類や、大豆製品(豆腐、納豆など)です。
魚介類では、エビやマグロ、かつお節にも豊富に含まれています。
その他、ごまやカシューナッツ、アーモンドなどのナッツ類、高野豆腐、にんにくもアルギニンの優れた供給源です。
これらの食材はタンパク質も豊富であるため、精子の材料を補給する上でも効果的です。
ビタミンEを豊富に含む食べ物
ビタミンEは脂溶性ビタミンであり、油と一緒に摂ることで吸収率が高まります。
アーモンドやヘーゼルナッツ、ピーナッツなどのナッツ類に特に豊富に含まれており、間食として手軽に取り入れやすいのが特徴です。
また、ひまわり油や米ぬか油などの植物油、アボカド、かぼちゃ、ほうれん草、うなぎ、たらこなどにも多く含まれています。
抗酸化作用を高めるためには、ビタミンCやセレンなど、他の抗酸化物質と一緒に摂取すると相乗効果が期待できます。
セレンを豊富に含む食べ物
セレンは、様々な食品に含まれていますが、特に魚介類に豊富です。
中でも、かつお、まぐろ、いわし、たらこなどに多く含まれています。
日常的に摂取しやすい食材としては、鶏卵や豚肉、鶏肉、牛肉といった肉類、そして玄米やパンなどの穀類も良い供給源となります。
セレンは通常の食生活を送っていれば不足することは稀ですが、加工食品中心の食生活では不足しがちになるため、魚や肉、卵などをバランス良く食事に取り入れることが重要です。
ムチンを豊富に含む食べ物
ネバネバとした食感を持つ食材には、多糖類やペクチンなどの成分が豊富に含まれています。代表的なものとして、山芋、長芋、里芋などのイモ類、その他、オクラ、なめこ、モロヘイヤ、納豆、れんこんなどが挙げられ、日常の食卓に上りやすい食材から摂取可能です。
これらの食材に含まれるネバネバ成分は、タンパク質の吸収を助けるだけでなく、食物繊維も豊富で腸内環境を整える効果も期待できます。また、加熱に弱い性質があるため、山芋はすりおろして生で食べるなど、調理法を工夫すると効率良く摂取できます。
食事での摂取が難しい場合はサプリメントの活用も選択肢に
精液量を増やすためには、バランスの取れた食事が基本ですが、忙しい現代社会では毎日栄養バランスを考えた食事を準備するのが難しい場合もあります。また、特定の食材が苦手で十分に摂取できないこともあるでしょう。そのような場合には、サプリメントを活用するのも一つの有効な手段です。
亜鉛やアルギニン、ビタミン類は、男性の健康をサポートする目的のサプリメントに配合されていることがあります。食事からの栄養摂取を基本としつつ、不足しがちな栄養素をサプリメントで補うことで、栄養バランスを整えることにつながります。ただし、サプリメントはあくまで補助的な役割であり、摂取する際には推奨量を守り、過剰摂取には注意が必要です。
精液量を増やすために避けたい食べ物や飲み物
精液の量を増やすためには、体に良い影響を与える食べ物を摂るだけでなく、悪影響を及ぼす可能性のある食べ物や飲み物を避けることも同様に重要です。
過剰な摂取は精子の質を低下させたり、ホルモンバランスを乱したりする原因となることがあります。
ここでは、特に注意したい加工食品に含まれるトランス脂肪酸や、アルコール、カフェインについて、その影響と注意点を解説します。
トランス脂肪酸を多く含む加工食品
トランス脂肪酸は、マーガリンやショートニング、それらを使用したパン、ケーキ、スナック菓子、カップ麺などの加工食品に多く含まれる脂質です。
過剰に摂取すると、体内で炎症を引き起こし、悪玉コレステロールを増加させるなど、健康への悪影響が知られています。
生殖機能に関しても例外ではなく、研究によっては精子の濃度や運動率の低下との関連性が指摘されています。
完全に避けることは難しいですが、成分表示を確認する習慣をつけ、ファストフードやインスタント食品の摂取頻度を減らすなど、意識的に摂取量をコントロールすることが望ましいです。
過度なアルコール摂取
適度なアルコールはリラックス効果をもたらしますが、過度な摂取は精液の量や質に悪影響を及ぼすことがわかっています。
アルコールが肝臓で分解される際に、精子形成に不可欠なビタミンAが消費されたり、男性ホルモンであるテストステロンの産生が抑制されたりします。
また、利尿作用によって、精子の生成に必要な亜鉛が体外に排出されやすくなるという側面もあります。
これらの要因が重なることで、精子数の減少や運動率の低下を招く可能性があります。
飲酒は適量に留め、休肝日を設けるなどの工夫が必要です。
カフェインの過剰摂取
コーヒーや紅茶、緑茶、エナジードリンクなどに含まれるカフェインは、適量であれば眠気覚ましや集中力アップに役立ちます。
しかし、過剰に摂取すると精子に悪影響を与える可能性が指摘されています。
一部の研究では、カフェインの過剰摂取が精子のDNA損傷リスクを高めることが示唆されています。
また、交感神経を刺激しすぎることで自律神経のバランスが乱れ、睡眠の質の低下や血行不良につながることもあります。
1日の摂取量はコーヒーであれば2〜3杯程度を目安とし、特に就寝前の摂取は避けるのが賢明です。
食事とあわせて実践したい!精液量を増やす生活習慣
精液の量を増やすためには、食生活の改善と並行して、日々の生活習慣を見直すことが非常に効果的です。
精子は体調の変化に敏感であり、睡眠不足や運動不足、ストレスなどは精子の質や量に直接影響します。
食事から摂取した栄養素を最大限に活かすためにも、生活全体で体を整える意識が重要になります。
ここでは、今日からでも始められる睡眠、運動、禁煙といった生活習慣の改善ポイントについて解説します。
質の高い睡眠を7時間以上とる
睡眠は、単に体の疲れを取るだけでなく、ホルモンバランスを整える上で極めて重要な時間です。
特に、男性ホルモンであるテストステロンは、睡眠中に最も活発に分泌されます。
そのため、睡眠時間が不足したり、睡眠の質が低下したりすると、テストステロンの分泌量が減少し、精子の生成に悪影響を及ぼす可能性があります。
研究では、睡眠時間が7〜8時間のグループが最も精子の質が高かったという報告もあります。
毎日7時間以上の質の高い睡眠を確保することを目標にし、就寝前のスマートフォン操作を控えるなど、リラックスできる環境を整えましょう。
週2〜3回の適度な運動を心がける
ウォーキングやジョギング、筋力トレーニングなどの適度な運動は、全身の血流を促進し、精巣への血流改善に寄与する可能性があります。これにより、精子の生成に必要な栄養素や酸素が効率良く供給されることが期待されます。
また、運動はストレス解消にもつながるため、精子の質と量の維持に多角的に貢献する可能性があります。ただし、過度に激しい運動はかえって体にストレスを与え、酸化ストレスを増加させる原因にもなりかねません。適度な運動を継続することが、精子の健康にとって重要であると考えられます。
禁煙を試みる
喫煙が精液の量や質に及ぼす悪影響は、数多くの研究で証明されています。
タバコに含まれるニコチンは血管を収縮させる作用があり、精巣への血流を悪化させます。
また、タバコの煙に含まれる有害物質は体内で大量の活性酸素を発生させ、精子を直接攻撃し、DNAを損傷させる原因となります。
これにより、精子数の減少、運動率の低下、奇形率の増加などを引き起こすことが知られています。
妊活を考えている場合、禁煙は最も効果的な生活習慣の改善策の一つです。
パートナーのためにも、禁煙に挑戦することが強く推奨されます。
長時間のサウナや膝上でのPC作業を避ける
精巣は体温よりも2〜3度低い温度で最も活発に機能するようにできています。
そのため、精巣の温度が長時間にわたって上昇すると、精子をつくる機能が低下し、精子の数や運動率に悪影響が出ることがあります。
長時間のサウナや熱いお風呂に浸かること、通気性の悪い下着を着用すること、膝の上でノートパソコンを長時間使用するなどの行為は、精巣の温度を上昇させる原因となります。
ブリーフよりもトランクスを選ぶなど、日常生活の中で精巣周りを涼しく保つ工夫を心がけることが大切です。
精液量を増やす食べ物に関するよくある質問
これまで精液量を増やす食べ物や生活習慣について解説してきましたが、実践するにあたって様々な疑問が浮かぶかもしれません。
「もっと手軽に始めたい」「いつ頃から効果が出るのか」「改善しない場合はどうすればいいのか」といった、よくある質問にお答えします。
日々の生活に取り入れる際の参考にしてください。
Q1. コンビニで手軽に買える精液量アップに良い食べ物はありますか?
はい、コンビニでも購入できます。
亜鉛が豊富なチーズやナッツ類、アルギニンを含む納豆巻きやサラダチキン、ムチンが摂れるとろろそばなどがおすすめです。
ビタミン類が豊富なカットフルーツや野菜ジュースも手軽に取り入れられます。
Q2. 食べ物による効果はどのくらいの期間で実感できますか?
精子が作られ始めてから射精されるまで約3ヶ月かかるため、効果を実感するには少なくとも3ヶ月間は食生活の改善を継続することが推奨されます。
体質の変化なので即効性は期待せず、根気強く続けることが大切です。
Q3. 食生活を改善しても精液量が少ない場合、病院に行くべきですか?
食生活や生活習慣を見直しても改善が見られない場合や、妊活中で不安な場合は専門医への相談を検討しましょう。
泌尿器科や男性不妊専門のクリニックが窓口となります。
精液検査で量や質を正確に調べることが可能です。
まとめ
精液の量を増やすためには、まず食生活を見直すことが基本です。
特に、亜鉛、アルギニン、ビタミンE、セレン、ムチンといった栄養素を牡蠣や肉類、ナッツ、山芋などの食品から積極的に摂取することが有効です。
また、トランス脂肪酸や過度なアルコールを避けることも重要です。
食事の改善に加えて、十分な睡眠、適度な運動、禁煙といった生活習慣を整えることで、相乗効果が期待できます。
食事だけで補うのが難しい場合はサプリメントの活用も選択肢となります。
3ヶ月以上続けても改善しない場合は、専門の医療機関に相談することも検討してください。













