公開日:2026.02.13 更新日:2026.02.13

流産を経験された辛い気持ちの中で、次の妊娠について考え始めることは、大きな希望であると同時に、多くの不安を伴うものです。
いつから妊活を再開できるのか、次は無事に妊娠できるのか、さまざまな情報が気になるかもしれません。
このブログでは、流産後の妊活再開の医学的な目安から、実際に他の人がどのくらいの期間で妊娠したのかという体験談、そして次の妊娠に向けて心と体を整えるための具体的な方法までを詳しく解説していきます。
焦らず、ご自身のペースで前に進むための参考にしてください。
流産後の妊活はいつから?医師が推奨する再開タイミング
流産後の身体は、目に見えない部分で大きな変化を経験しています。
次の妊娠を考えるとき、最も大切なのは、まず母体となるご自身の体がしっかりと回復することです。
医学的には、子宮の状態が妊娠に適した環境に戻るまで、一定の期間を設けることが推奨されています。
ここでは、医師が一般的に推奨する妊活再開のタイミングや、その理由について詳しく見ていきましょう。
自己判断で進めるのではなく、正しい知識を持つことが重要です。
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まずは体の回復から|最初の生理が来るまでの期間
流産後の体の回復を示す最初のサインは、生理の再開です。
一般的に、流産後から4〜6週間、日数にして約30日〜50日ほどで最初の生理が来ることが多いとされています。
つまり、おおよそ1ヶ月から2ヶ月が目安となります。
ただし、これはあくまで平均的な期間であり、流産したときの妊娠週数や体の回復スピードによって個人差が生じます。
なかなか生理が来ない場合でも、2ヶ月程度は様子を見ることが多いですが、万が一3ヶ月以上経過しても生理が再開しない場合は、子宮内で何らかの問題が起きている可能性も考えられるため、一度かかりつけの医療機関に相談しましょう。
なぜ生理を2〜3回見送るの?子宮の状態が整うのを待つため
医師から「生理を2〜3回見送ってから妊活を再開しましょう」と指導されることがよくあります。
これには明確な理由があり、第一に、妊娠によって厚くなっていた子宮内膜が完全に排出され、次の妊娠に向けてふかふかのベッドのような状態に回復するのを待つためです。
また、妊娠によって大きく変動したホルモンバランスが正常な状態に戻り、排卵から生理までの一連のサイクルが安定するのにも時間が必要です。
この回復期間を設けることで、子宮がしっかりと着床の準備を整え、万全の状態で新しい命を迎えられるようにする目的があります。
自己判断は危険!妊活再開前に医師へ相談すべき理由
体の回復には個人差があるため、妊活再開のタイミングは自己判断せず、必ず医師に相談することが重要です。
一般的に「生理を2〜3回見送る」のが目安とされますが、これはあくまで目安に過ぎません。
医師は超音波検査などで、子宮内膜が順調に厚くなっているか、子宮内に残留物がないか、卵巣の機能は回復しているかなどを客観的に診断します。
流産の種類や手術の有無、その後の経過によっても推奨されるタイミングは異なります。
安全な妊娠・出産のためにも、医師から「妊活を再開しても良い」という許可を得てからスタートするようにしましょう。
【体験談】みんなは流産後、何ヶ月で妊娠できた?
医師の許可を得て妊活を再開するにあたり、「他の人はどのくらいの期間で妊娠しているのだろう」と気になるのは自然なことです。同じ経験をした方の体験談は、不安な気持ちを和らげ、希望を与えてくれることがあります。もちろん、妊娠までの期間は人それぞれであり、医学的なデータとは異なりますが、ここでは一つの参考として、流産を経験した方々がその後どのくらいの期間で妊娠に至ったかの体験談をご紹介します。
最も多いのは「生理再開後3周期以内」での妊娠
流産後の妊娠に関する体験談でよく聞かれるのが、生理再開後1〜3周期以内、期間にしておよそ3ヶ月以内に妊娠したというケースです。
体の回復が順調に進み、排卵周期がすぐに整った場合、比較的早いタイミングで次の妊娠に至る方は少なくありません。
ただし、これはあくまで一例であり、誰もがこの期間で妊娠するわけではありません。
早い段階で妊娠できたという話を聞くと焦りを感じるかもしれませんが、一つのポジティブなケースとして捉え、過度な期待やプレッシャーを感じすぎないようにすることが大切です。
半年から1年かけてゆっくりと授かったケース
生理再開後すぐに妊娠するケースがある一方で、半年から1年、あるいはそれ以上の時間をかけてゆっくりと次の妊娠に至るケースも数多くあります。
体の回復に時間がかかったり、精神的なダメージから立ち直るのに時間が必要だったり、あるいは仕事との両立など、理由はさまざまです。
特に、流産を経験した後は「次こそは」というプレッシャーから心身のバランスを崩しやすくなることもあります。
期間はあくまで結果であり、大切なのはご自身の心と体のペースを尊重することです。
6ヶ月や1年という期間は、焦らず自分たちのリズムを取り戻すための貴重な時間と捉えることもできます。
年齢や流産の状況によって妊娠までの期間は異なることを理解しよう
次の妊娠までの期間は、年齢、流産時の妊娠週数、手術の有無、そして元々の体質など、さまざまな要因に影響されます。
例えば、年齢が高くなると一般的に妊娠率は緩やかに下降する傾向があり、回復にも時間がかかる場合があります。
また、初期の化学流産と、ある程度週数が進んでからの流産とでは、心身への負担も異なります。
大切なのは、他人のケースと自分を比較して一喜一憂しないことです。
妊娠までの道のりは一人ひとり違って当然であり、自分たちの状況を正しく理解し、パートナーと協力しながら、焦らずに進んでいく姿勢が求められます。
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「流産後は妊娠しやすい」という噂は医学的に本当?
流産を経験した方の中には、「流産後は子宮がきれいになるため妊娠しやすい」という話を耳にしたことがある方もいるかもしれません。この言葉に希望を見出す方もいれば、医学的な根拠があるのかと疑問に思う方もいるでしょう。この説は、辛い経験をした後の心の支えになる一方で、過度な期待がプレッシャーに変わってしまう可能性も秘めています。
ここでは、この噂の真偽について、考えられる理由や医学的な見解を交えながら解説していきます。
子宮内がリセットされて着床しやすくなるという説について
「流産後は妊娠しやすい」と言われる理由の一つに、子宮内がリセットされるためという説があります。
特に、流産手術(掻爬術)によって子宮内膜を一度きれいに剥がすことで、新しい子宮内膜が作られ、受精卵が着床しやすい状態になるという考え方です。
しかし、この説を裏付ける明確な医学的・科学的根拠は、現在のところ確立されていません。
あくまで経験則や噂の範囲であり、一種のポジティブなジンクスのように語られている側面が強いのが現状です。
この言葉に過度に期待しすぎず、体調を整えることに集中するのが賢明と言えます。
ホルモンバランスの変化が妊娠のしやすさに影響する可能性
流産によって妊娠状態が中断されると、体内のホルモンバランスは大きく変化し、通常1~2周期をかけて元の状態に戻ります。排卵周期も徐々に回復していきますが、流産後にホルモンバランスがリセットされ、すぐに妊娠しやすくなるという明確な医学的根拠はありません。子宮が完全に回復する前に妊娠すると、再び流産するリスクが高まる可能性も指摘されています。
ただし、これもすべての人に当てはまるわけではなく、ホルモンバランスが安定するまでに時間がかかる人もいます。基礎体温を計測するなどして、ご自身の体の変化を把握することが大切です。
すぐに妊娠すると再流産のリスクは高まるのか
かつては世界保健機関(WHO)が「流産後は6ヶ月間は避妊期間を設けるべき」との見解を示していましたが、近年の研究では異なる結果が報告されています。
流産後3ヶ月や6ヶ月以内に妊娠した方が、それ以降に妊娠した方と比べて、再流産やその他の周産期合併症のリスクは上昇しない、むしろ低下するというデータも出ています。
このことから、子宮が十分に回復していると医師が判断すれば、必ずしも長期間待つ必要はないという考え方が主流になりつつあります。
ただし、これはあくまで適切な診察と診断が前提であり、自己判断で妊活を始めるのは避けるべきです。
次の妊娠に向けて心と体を整えるための4つのポイント
流産という辛い経験を乗り越え、次の妊娠に向けて前向きな一歩を踏み出すためには、心と体の両方を丁寧にケアし、しっかりと準備を整えることが何よりも大切です。
焦りや不安は、時として心身のバランスを崩す原因にもなりかねません。
ここでは、穏やかな気持ちで妊活を再開するために、今日から実践できる4つの具体的なポイントをご紹介します。
自分自身を労わりながら、万全の状態で新しい命を迎える準備を始めましょう。
ポイント1:焦らないで!リラックスして過ごす時間を作る
流産後は「早く次へ」という気持ちが強くなりがちですが、焦りは禁物です。
精神的なストレスはホルモンバランスの乱れにつながり、かえって妊娠しにくい状況を作り出してしまうこともあります。
まずは、流産によって傷ついた心を癒やすことを最優先に考えましょう。
パートナーとゆっくり話す時間を持ったり、趣味に没頭したり、好きな音楽を聴いたり、旅行に出かけたりするなど、自分が心からリラックスできる時間を作ることが大切です。
意識的に妊活のことを考えない日を作ることも、心の健康を保つためには有効な手段となります。
ポイント2:基礎体温の計測で体のリズムを把握する
基礎体温の計測は、ご自身の体の状態を客観的に把握するための有効なツールです。
流産後はホルモンバランスが乱れやすいため、基礎体温を記録することで、排卵がきちんと起こっているか、高温期が安定しているかなど、体のリズムが正常に戻っているかを確認できます。
グラフが安定して低温期と高温期の二相に分かれるようになれば、体が妊娠可能な状態に回復してきた一つのサインと捉えることができます。
また、妊活を再開した際には、排卵日を予測する上で重要な情報源となり、タイミングを合わせるのに役立ちます。
ポイント3:葉酸や鉄分など妊娠に必要な栄養素を意識して摂る
次の妊娠に備えるためには、バランスの取れた食事で体に必要な栄養をしっかりと蓄えることが基本です。
特に、妊娠前から摂取することが推奨されている「葉酸」は、赤ちゃんの神経管閉鎖障害のリスクを低減するために非常に重要な栄養素です。
ほうれん草やブロッコリーなどの緑黄色野菜に多く含まれますが、食事だけで必要量を補うのは難しいため、サプリメントの活用も検討しましょう。
また、流産時の出血によって鉄分が不足し、貧血気味になることもあります。
レバーや赤身の肉、あさりなどを意識的に食事に取り入れ、健康な体づくりを心がけましょう。
ポイント4:パートナーと不安や希望をしっかり話し合う
流産の悲しみや次の妊娠へのプレッシャーは、女性だけでなく、パートナーである男性も同じように感じているはずです。
しかし、お互いに遠慮して本音を言えずにいるケースも少なくありません。
妊活は二人で取り組むものであり、お互いの気持ちを共有することが不可欠です。
焦りや不安、次の子に対する希望、妊活への温度差など、思っていることを率直に話し合う時間を作りましょう。
二人で同じ方向を向き、支え合うことで精神的な負担が軽くなり、より強い絆で今後の妊活に臨むことができるようになります。
流産後の妊娠に関するよくある質問
流産後の妊娠や妊活については、多くの人が同じような疑問や不安を抱えています。
インターネットで情報を検索しても、さまざまな意見があり、かえって混乱してしまうこともあるかもしれません。
ここでは、特に多くの方が疑問に思う点について、Q&A形式で簡潔にお答えします。
正しい知識を持つことで、少しでも不安が解消され、前向きな気持ちで妊活に取り組むための一助となれば幸いです。
Q1. 流産後すぐに妊娠した場合、赤ちゃんへの影響はありますか?
子宮が十分に回復していないうちに妊娠すると、子宮内膜が薄いために胎児へ栄養や酸素が届きにくく、発育に影響が出る可能性や、再び流産に至るリスクが指摘されています。
しかし、医師が診察し、妊活再開の許可を出した後の妊娠であれば、過度に心配する必要はありません。
まずは体の回復を最優先し、医師の診断に従うことが大切です。
Q2. 生理が再開する前に避妊は必要ですか?
はい、必要です。
体のメカニズムとして、排卵が起こってから約2週間後に生理が来ます。
つまり、最初の生理が来る前にはすでに排卵が起こっているため、生理が再開していなくても妊娠する可能性は十分にあります。
子宮が完全に回復するまでは、医師の指示に従い、コンドームなどで確実に避妊するようにしてください。
Q3. 流産手術(ソウハ・掻爬)と自然排出で妊活再開の時期は変わりますか?
変わる場合があります。
掻爬手術は子宮内膜に直接的な影響を与えるため、内膜が回復するまでの時間が必要です。
一方、自然排出は内容物が完全に排出されるまでに時間がかかることがあります。
どちらのケースでも、最終的な妊活再開の判断は、医師が超音波検査などで子宮の回復状態を直接確認してから下されることになります。
まとめ
流産後の妊活を考える際、最も重要なのは、焦らずに心と体の回復を最優先することです。
妊活再開のタイミングは、一般的に生理を2〜3回見送った後が目安とされますが、これはあくまで平均的な指標に過ぎません。
必ず医師の診察を受け、子宮の状態が次の妊娠に適しているかを確認した上でスタートすることが、安全な妊娠への第一歩となります。
妊娠までの期間は人それぞれであり、他人と比較して落ち込む必要は全くありません。
パートナーとよく話し合い、お互いを思いやりながら、自分たちのペースで次の希望に向かって進んでいきましょう。
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