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妊娠初期の流産しやすい行動とは?やってはいけないことと安心できる過ごし方

公開日:2025.12.27 更新日:2025.12.27

妊娠初期の流産しやすい行動とは?

妊娠おめでとうございます。
新しい命の訪れに喜びを感じる一方で、妊娠初期は不安がつきものです。
特に妊娠超初期は、ささいなことでも「流産につながるのではないか」と心配になるかもしれません。

この記事では、妊娠中の流産のリスクを正しく理解し、安心して過ごすために、医学的な情報に基づいた「避けるべき行動」と「日常生活の注意点」を具体的に解説します。

はじめに:妊娠初期の流産、その多くはママの行動が原因ではありません

妊娠が判明したばかりの妊娠超初期は、体の変化も大きく、流産への不安を感じやすい時期です。
しかし、妊娠初期に起こる流産の原因の多くは、お母さんの行動によるものではないとされています。
まずは正しい知識を身につけ、過度に自分を責めたり、心配しすぎたりしないことが大切です。

ここでは、初期流産の主な原因と、安心して過ごすための心構えについて解説します。

初期流産の主な原因は「赤ちゃんの染色体異常」です

妊娠12週未満に起こる初期流産の原因のうち、約50~70%は胎児の染色体異常によるものと考えられています。
これは、受精卵が細胞分裂する段階で偶然発生するもので、誰にでも起こりうる偶発的な現象です。
つまり、お母さんの日常生活や行動が直接的な原因となるケースは極めてまれです。
安静にしていても、残念ながら流産を避けられないことがあるのはこのためです。

「あの時こうしていれば」と自分を責める必要は全くありません。

過度な心配は不要!まずは正しい知識を身につけましょう

流産の原因の多くが胎児側にあると理解するだけで、少し気持ちが楽になるかもしれません。
妊娠初期は、不安からインターネットで情報を検索しすぎて、かえって心配が増してしまうこともあります。

大切なのは、不確かな情報に一喜一憂するのではなく、かかりつけの産婦人科医に相談し、医学的根拠に基づいた正しい知識を得ることです。
これから解説する「避けるべき行動」も、過度に神経質になるためではなく、リスクを正しく理解し、健やかなマタニティライフを送るために参考にしてください。

【リストで確認】妊娠初期にやってはいけない・避けたい7つの行動

初期流産のほとんどは母体の行動とは無関係ですが、それでも妊娠中の胎児に悪影響を及ぼす可能性のある行動や、流産のリスクをわずかでも高める可能性のある習慣は存在します。
赤ちゃんが健やかに育つ環境を整えるためにも、妊娠中に避けるべき具体的な行動をリストで確認しておきましょう。

これらは、お母さん自身の健康を守るためにも重要です。

自己判断で市販薬や持病の薬を飲むこと

妊娠中に薬を服用する際は、必ず医師や薬剤師への確認が必要です。
特に市販の風邪薬や鎮痛剤の中には、胎児に影響を及ぼす成分が含まれている可能性があります。

また、以前から持病で薬を服用している場合も、自己判断で中断したり継続したりするのは危険です。
妊娠が判明したら、かかりつけ医と産婦人科医の両方に相談し、治療方針や薬の種類、量について改めて指示を仰いでください。
薬の服用は、治療上の有益性が危険性を上回ると判断された場合にのみ行われます。

アルコールの摂取やタバコを吸うこと

妊娠中のアルコール摂取は、児性アルコール症候群のリスクを高めるため、量にかかわらず完全にやめる必要があります。
胎児性アルコール症候群は、赤ちゃんの顔貌異常、発育の遅れ、中枢神経系の障害などを引き起こす可能性があります。

また、喫煙は血管を収縮させ、胎盤への血流を悪化させるため、流産や早産、低出生体重児のリスクを高めます。
受動喫煙も同様に有害であるため、パートナーや家族の協力も不可欠です。
電子タバコも安全性が確立されていないため、使用は避けてください。

カフェインを過剰に摂取すること

コーヒーや紅茶、緑茶などに含まれるカフェインは、過剰に摂取すると胎児の発育に影響を与え、流産や低出生体重児のリスクを高める可能性が指摘されています。
世界保健機関(WHO)では、妊娠中のカフェイン摂取量を1日あたり200〜300mg(コーヒーならマグカップ1〜2杯程度)に抑えることを推奨しています。

カフェインはエナジードリンクやチョコレートなどにも含まれているため、知らず知らずのうちに摂りすぎていないか注意が必要です。
デカフェやノンカフェインの飲み物を選ぶなどの工夫をしましょう。

体を強くひねる・激しくぶつかるような運動

妊娠中はホルモンの影響で関節が緩みやすくなっており、転倒や怪我のリスクが高まります。
そのため、テニスやゴルフのように体を強くひねるスポーツ、バスケットボールや柔道のように他者と激しくぶつかるコンタクトスポーツは避けるべきです。
また、転倒のリスクが高いスキーやスノーボード、乗馬なども妊娠中は控えましょう。

運動自体が悪いわけではなく、ウォーキングやマタニティヨガ、スイミングなど、体に負担の少ない運動を医師に相談の上で行うことは、体重管理や気分のリフレッシュに繋がります。

お腹に強い圧力をかけること(重いものを持つなど)

お腹に強い衝撃や圧力がかかる行動は、子宮の収縮を促し、切迫流産などのリスクにつながる可能性があるため避けるべきです。
具体的には、重いもの(上の子を抱っこする、重い買い物袋を持つなど)を無理な姿勢で持ち上げることは控えましょう。
重いものを持つ際は、一度膝を落として腰への負担を減らすなど、持ち方を工夫することが大切です。

また、腹筋運動など、お腹に直接力を入れるトレーニングも妊娠中は中止してください。
日常生活の中で、お腹を圧迫するような服装や姿勢にも気を配りましょう。

長時間の立ち仕事や身体的な負担が大きい労働

長時間の立ち仕事や重いものを頻繁に運ぶような身体的負担の大きい仕事は、お腹の張りやむくみ、疲労の原因となり、切迫流産や早産のリスクを高める可能性があります。
妊娠中は、男女雇用機会均等法に基づき、事業主に対して業務内容の転換や勤務時間の短縮などを申し出ることができます。

特に、つわりが辛い時期やお腹が大きくなる時期は、無理をせず、上司や同僚に相談して仕事の負担を軽減してもらうことが重要です。
休憩をこまめに取る、座って作業できる時間を増やすなどの工夫をしましょう。

パートナーが感染症にかかっている状態での性行為

妊娠中の性行為自体が直接流産につながることはほとんどありませんが、注意すべき点もあります。

特に、パートナーが性感染症(クラミジア、ヘルペス、淋病など)に感染している場合は、胎児や母体への感染リスクがあるため、性行為は絶対に避け、速やかに治療を受ける必要があります。
また、感染症がなくても、お腹が張る、出血があるといった場合は控えるべきです。
不安な場合は、医師に相談し、体調の良い時に、お腹を圧迫しない体位で行うなど、無理のない範囲でパートナーとコミュニケーションをとることが大切です。

妊娠初期の日常生活で気をつけたいことQ&A

妊娠中の日常生活にはさまざまな疑問や不安がつきものです。
食事や運動、仕事、移動手段など、日々の暮らしの中で「これは大丈夫?」「どこまでならOK?」と迷う場面も多いでしょう。

ここでは、多くの妊婦さんが気になる疑問について、Q&A形式で具体的な注意点や工夫を解説していきます。

食事:葉酸や鉄分は積極的に摂り、生ものや特定の魚介類は避けましょう

胎児の神経管閉鎖障害のリスクを低減する「葉酸」や、貧血予防のための「鉄分」は、妊娠初期に特に重要な栄養素です。
ほうれん草やブロッコリー、レバーなどから積極的に摂取しましょう。

一方で、食中毒のリスクがある生肉、生魚、ナチュラルチーズなどの生ものは避けてください。
また、メチル水銀を多く含むキンメダイやマグロなどの大型魚は、摂取量に注意が必要です。
魚介類はDHAなど良質な栄養素も豊富なため、アジやサバ、イワシなどを中心にバランス良く取り入れるとよいでしょう。

運動:ウォーキングなどの軽い運動は可能?目安と注意点

妊娠経過に問題がなければ、ウォーキングやマタニティスイミング、ヨガといった軽い有酸素運動は、体重管理や体力維持、ストレス解消に効果的です。
ただし、必ず事前に医師の許可を得てから始めましょう。
運動の目安は、少し汗ばむ程度で、会話ができるくらいの強度が適切です。

お腹の張りや痛み、出血を感じた場合はすぐに中止してください。
妊娠中は脱水症状を起こしやすいため、こまめな水分補給も忘れないようにしましょう。
これまで運動習慣がなかった人が、急に激しい運動を始めるのは避けるべきです。

仕事:通勤ラッシュや立ち仕事で無理をしないための工夫

妊娠中の仕事では、無理をしないことが最も重要です。
特に満員電車での通勤は、お腹への圧迫や転倒、感染症のリスクがあるため、可能であれば時差出勤や在宅勤務を活用してラッシュを避けましょう。

立ち仕事が多い場合は、上司に相談して座ってできる作業に切り替えてもらったり、こまめに休憩を取らせてもらったりするなどの配慮を求めることができます。
母性健康管理指導事項連絡カード(母健連絡カード)を医師に記入してもらい、職場に提出することで、必要な措置を講じてもらいやすくなります。

移動手段:自転車や自動車の長距離運転は控えるべき?

妊娠初期の自転車の利用は、転倒のリスクがあるため、基本的には推奨されません。
ホルモンの影響でバランス感覚が鈍くなることもあり、普段乗り慣れている道でも思わぬ事故につながる可能性があります。
特に、妊娠に気づかずに乗っていた場合でも、今後は控えるのが賢明です。

自動車の運転は、つわりで気分が悪い時や眠気が強い時は避けましょう。
長距離運転は、同じ姿勢が続くことで血行が悪くなりやすいため、1〜2時間ごとに休憩を挟み、軽いストレッチをするなどの工夫が必要です。

入浴:熱すぎるお風呂や長湯は避けたほうが安心です

熱すぎるお風呂(41℃以上)や長時間の入浴は、体温を上昇させ、のぼせや脱水、血圧の低下を引き起こす可能性があります。
これにより、めまいや立ちくらみを起こして転倒するリスクが高まるため注意が必要です。
また、妊娠初期の急激な体温上昇が胎児に影響を与える可能性も指摘されています。

入浴する際は、38〜40℃程度のぬるめのお湯に、10分程度浸かるのが目安です。
浴室は滑りやすいため、マットを敷くなどの転倒対策も行いましょう。
サウナや岩盤浴も同様の理由で控えるのが安心です。

これって流産の兆候?心配な症状と受診の目安

妊娠超初期は、着床出血やホルモンバランスの変化による腹痛など、正常な妊娠でも流産を心配させるような症状が出ることがあります。

しかし、中にはすぐに対応が必要な危険なサインも隠れています。
ここでは、どのような症状があれば病院へ行くべきか、その目安を解説します。
不安な症状がある時に、落ち着いて行動するための知識を身につけておきましょう。

こんな症状があったらすぐ病院へ|危険なサイン一覧

以下のような症状が見られた場合は、自己判断せず、すぐに産婦人科を受診するか、時間外の場合は病院に電話で指示を仰いでください。特に、複数の症状が同時に現れる場合は注意が必要です。

生理の時よりも多い、または鮮血の出血
レバーのような血の塊が出る
我慢できないほどの強い下腹部痛
けいれんを伴うような腹痛や、痛みが周期的・持続的に続く
つわりが急になくなる
これらの症状は、流産だけでなく、子宮外妊娠などの可能性も考えられるため、早期の診断が重要です。

出血があっても妊娠が継続するケースもあります

妊娠初期の出血はすべてが流産の兆候というわけではありません。
受精卵が子宮内膜に着床する際に起こる「着床出血」や、子宮の入り口(子宮頸管)がただれる「子宮頸管びらん」、ポリープからの出血など、心配のないケースも多くあります。

ただし、出血の色や量、腹痛の有無などから自己判断するのは非常に危険です。
少量の出血であっても、まずはかかりつけの産婦人科に電話で相談し、指示を受けるようにしてください。
安静を指示された場合は、家事なども含めてできるだけ体を休めることが大切です。

不安な気持ちと上手に付き合うためのヒント

妊娠初期は体調の変化やホルモンバランスの乱れから精神的に不安定になりやすい時期です。
流産への不安を一人で抱え込まずパートナーや信頼できる友人家族に気持ちを話してみましょう。
話すだけでも心が軽くなることがあります。

またインターネットでネガティブな情報ばかりを探すのは避け好きな音楽を聴いたり軽い散歩をしたりと自分なりのリラックス方法を見つけることも大切です。
それでも不安が解消されない場合は無理をせず妊婦健診の際に医師や助産師に相談してください。

妊娠初期の流産に関するよくある質問

ここでは妊娠初期の流産に関して、特に多くの人が抱く疑問についてお答えします。
すでに行ってしまった行動への不安や、日常生活の中での具体的な心配事について簡潔に解説します。

これらの回答が少しでも心の負担を軽くする一助となれば幸いです。

Q1. 仕事で重いものを持ってしまいました。大丈夫でしょうか?

一度や二度、仕事などで重いものを持ったからといって、それが直接流産につながる可能性は極めて低いです。
初期流産の主な原因は胎児の染色体異常であり、お母さんの行動が原因となることはまれです。

ただし、お腹に強い圧力がかかる行為は切迫流産のリスクを高めるため、今後の仕事では、重いものを持つ作業は避けるよう職場に相談しましょう。

Q2. 妊娠に気づかず、自転車に乗っていましたが影響はありますか?

妊娠超初期に気づかずに自転車に乗っていたとしても、そのこと自体が赤ちゃんの成長に直接影響を与えることは考えにくいです。
心配しすぎる必要はありません。

ただし、妊娠中はバランスを崩しやすく転倒のリスクがあるため、妊娠がわかった時点からは自転車の使用は控えるのが安全です。
今後はバスや電車、徒歩などの移動手段を検討しましょう。

Q3. ストレスを感じると流産しやすくなるというのは本当ですか?

過度な精神的ストレスが体に良くないことは事実ですが、日常生活で感じる程度のストレスが直接的に初期流産の原因になるという明確な医学的根拠はありません。

流産の多くは胎児側の要因によるものです。
ストレスを溜めないようにリラックスして過ごすことは大切ですが、「ストレスのせいで流産するかも」と過度に心配すること自体が新たなストレスにならないようにしましょう。

まとめ

妊娠初期は、喜びと共に多くの不安を感じる時期です。
しかし、初期流産の原因の多くは、お母さんの行動ではなく、赤ちゃん側の偶発的な染色体異常によるものです。

過度に自分を責めず、正しい知識を持つことが、安心して妊娠中を過ごすための第一歩となります。
アルコールや喫煙、自己判断での服薬など、避けるべき行動を理解しつつ、バランスの取れた食事や適度な休息を心がけましょう。
心配なことがあれば一人で抱え込まず、かかりつけの医師やパートナーに相談してください。

この記事の監修者

成澤佳希

成澤 佳希

錦糸町はり灸院 院長

日本健康医療専門学校卒業後、株式会社ブレイシングに入社。
系列院の本八幡鍼灸院で7年勤務した後、錦糸町はり灸院に異動。
現在は勤務10年目となり、錦糸町はり灸院の院長として従事。
不妊、男性不妊、自律神経症状などの幅広く貢献している。

《資格》

はり師、きゅう師

《経歴》

日本健康医療専門学校

錦糸町はり灸院

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