公開日:2026.01.03 更新日:2026.01.03

性欲の減退や感度の低下といった悩みは男女問わず多くの人が抱える可能性があります。
東洋医学の考え方に基づくツボ押しは薬に頼らず自身の体の力を引き出すセルフケアの一つです。
この記事では性欲を高めるメカニズムから男女別に効果が期待できる具体的なツボの位置そして効果を最大化する押し方のコツまでを詳しく解説します。
ツボ押しで性欲が高まるのはなぜ?東洋医学が教える体の仕組み
東洋医学では、人間の生命活動は「気」「血」「水」の3つの要素が体内を巡ることで維持されると考えられています。
これらのバランスが崩れると、心身にさまざまな不調が現れます。
性欲の減退もその一つで、特に生命エネルギーの源とされる「腎」の機能低下が大きく関わっているとされます。
ツボ押しは、特定の部位を刺激することで気血の流れを整え、滞りを改善する施術です。
血行が促進され、自律神経やホルモンのバランスが整うことで、結果的に腎の働きを助け、性欲や精力といった根源的なエネルギーの向上につながります。
【女性向け】感度を高めムラムラさせる効果が期待できるツボ7選
女性の性の悩みは、ホルモンバランスの乱れや冷え、ストレスなど、デリケートな要因が複雑に絡み合っています。
ここで紹介するツボは、女性ホルモンの分泌を整えたり、下腹部を温めて血行を促進したりすることで、心身をリラックスさせ、性的エネルギーを高める効果が期待できます。
日々のセルフケアに取り入れることで、感度の向上や潤い不足の改善を目指しましょう。
三陰交(さんいんこう):女性ホルモンのバランスを整える万能のツボ
三陰交は、内くるぶしの一番高いところから、自身の指の幅で4本分上に上がった骨のすぐ後ろに位置します。
このツボは「婦人科系の万能ツボ」とも呼ばれ、月経不順や生理痛、更年期障害といった女性特有の悩みに幅広く用いられます。
刺激することで骨盤内の血流が促され、子宮や卵巣の働きをサポートします。
ホルモンバランスが整うことで、精神的な安定にもつながり、性欲の向上やうるおい不足の改善が期待できます。
冷え性の改善にも効果的なため、日頃からケアを続けることが推奨されます。
気海(きかい):下腹部を温めエネルギーをチャージするツボ
気海は、おへそから指2本分(約3cm)真下にあります。
「気が集まる海」という意味を持ち、全身のエネルギー(元気)が集まる重要な場所とされています。
このツボを温めるようにゆっくりと刺激することで、下腹部の血行が促進され、体全体が温まります。
生命エネルギーが充実すると、気力や体力が向上し、性欲減退や疲労感の改善につながります。
特に、体が冷えやすく疲れが溜まっている時に心地よい刺激を与えることで、心身の活力を取り戻す助けとなります。
中極(ちゅうきょく):婦人科系の不調にアプローチするツボ
中極は、おへその中央から指4本分(約5cm)真下に位置するツボで、泌尿器や生殖器系の働きと深く関わっています。
月経不順や生理痛、おりものの異常といった婦人科系の症状の緩和に用いられることが多いです。
このツボを刺激することで、骨盤内の血流が改善し、子宮や卵巣の機能が整えられます。
婦人科系の働きが正常化することは、ホルモンバランスの安定にも寄与し、結果として性交痛の緩和や性欲の回復といった効果が期待できます。
下腹部を優しく温めながら押すのがおすすめです。
血海(けっかい):血の巡りを促し体を芯から温めるツボ
血海は、膝のお皿の内側の縁から指3本分ほど上に上がった、筋肉が盛り上がっている部分にあります。
その名の通り「血の巡りの中心」とされ、血行不良に起因するさまざまな不調を改善する効果が期待できます。
特に下半身の冷えに有効で、このツボを刺激することで全身の血の巡りが良くなります。
体が芯から温まることで、骨盤周りの血行も促進され、婦人科系の機能が高まります。
血行が改善されると、性的感度の向上にもつながり、潤いのある状態をサポートします。
湧泉(ゆうせん):生命エネルギーが湧き出る足裏のツボ
湧泉は、足の裏の土踏まずのやや上で、足の指を内側に曲げたときに最もへこむ部分にあります。
「生命の泉が湧き出る」という意味を持つこのツボは、生命エネルギーを司る「腎」の働きを高める効果があるとされています。
全身の疲労回復や滋養強壮に効果的で、体のだるさや気力不足を感じるときに刺激すると活力が湧いてきます。
性欲や精力は生命エネルギーの充実度と深く関わっているため、湧泉を刺激することは、性機能の根本的な改善につながります。
太衝(たいしょう):ストレスやイライラを和らげリラックスさせるツボ
太衝は、足の甲にあり、親指と人差し指の骨が合流する手前のへこんだ部分に位置します。
このツボは、感情の昂ぶりやストレスを司る「肝」の経絡に属しており、刺激することで乱れた自律神経のバランスを整える効果が期待できます。
イライラや不安、緊張を和らげ、心身をリラックスした状態に導きます。
性的な興奮はリラックスした状態でなければ高まりにくいため、精神的なストレスが原因で性欲が湧かない場合に特に有効です。
心地よい刺激で心を落ち着かせましょう。
大敦(だいとん):乱れがちな自律神経を整えるツボ
大敦は足の親指の爪の生え際で人差し指側の角にあります。
このツボは自律神経の働きを整える効果があり、特にストレスによる精神的な不調やイライラの緩和に役立ちます。
のぼせや頭痛、不眠といった症状にも用いられます。
自律神経が整うと心と体の緊張がほぐれ、性的刺激を受け入れやすい状態になります。
精神的な要因で性欲が低下している場合に、太衝と合わせて刺激することでリラックス効果が高まり、自然な性的欲求を取り戻すサポートとなります。
【男性向け】精力増強・ED改善に効果的なツボ7選
男性の精力減退やED(勃起不全)には、加齢やストレス、生活習慣の乱れなど、さまざまな原因が考えられます。
東洋医学では、生命活動の根源的なエネルギーである「腎」の機能が大きく関わるとされています。
ここで紹介するツボは、「腎」の働きを補い、下腹部や骨盤周りの血行を促進することで、精力増強や勃起力の改善をサポートする効果が期待できます。
腎兪(じんゆ):生命力の源である「腎」を元気にする腰のツボ
腎兪は、ウエストの一番くびれたラインの高さで、背骨から左右それぞれ指2本分外側に位置します。
東洋医学において「腎」は生命力や精力、生殖機能を司る重要な臓器と考えられており、腎兪はその名の通り腎の働きを直接的に高めるツボです。
この部分を温めるように刺激することで、腰痛の緩和だけでなく、精力減退やED、疲労感の改善が期待できます。
両手の親指をツボに当て、体を反らすようにしてじっくりと圧を加えるのが効果的です。
命門(めいもん):精力をつかさどる背中の重要なツボ
命門は、おへそのちょうど真裏にあたる背骨の上にあります。
「生命の門」という意味を持つこのツボは、生命エネルギーや精力を司る非常に重要な場所です。
体を温める力が強く、刺激することで腎の機能を高め、全身の陽気を補います。
精力増強やED改善、腰痛の緩和に効果が期待でき、特に腎兪と一緒に温めるように刺激すると相乗効果が得られます。
下腹部が冷えやすい、気力が湧かないといった症状がある場合に特に有効なツボです。
関元(かんげん):下腹部のエネルギーを高める丹田のツボ
関元は、おへその中央から指4本分(約5cm)真下に位置します。
ここは「丹田」とも呼ばれ、古くから生命エネルギーが集まる場所として重視されてきました。
関元を刺激することで、下腹部全体の血行が促進され、生殖器系の機能が高まります。
精力増強やEDの改善、泌尿器系のトラブルにも効果が期待できます。
仰向けに寝てリラックスした状態で、両手を重ねてゆっくりと圧をかけたり、温めたりするのがおすすめです。
次髎(じりょう):骨盤周りの血行を促進する仙骨のツボ
次髎は、骨盤の中央にある仙骨という骨の上にあるくぼみ(仙骨孔)の一つです。
お尻の割れ目の少し上あたりを指で探ると見つかる、左右のくぼみがそれに当たります。
このツボを刺激すると、骨盤内部の血流が直接的に促進されるため、泌尿器や生殖器の働きが活発になります。
ED改善や射精障害、腰痛や坐骨神経痛の緩和にも効果が期待できます。
カイロなどで温めたり、テニスボールを当てて仰向けになったりして刺激するのも良い方法です。
大赫(だいかく):生殖機能と深く関わる下腹部のツボ
大赫は、おへそから指4本分下の「中極」というツボから、さらに指1本分外側に左右それぞれ位置します。
「腎」の経絡に属しており、生殖機能やホルモン分泌と深い関わりを持つツボです。
男性ホルモンの分泌を促し、精力増強やED、不妊症の改善に効果があるとされています。
下腹部にある関元や中極といったツボと合わせて、ゆっくりと息を吐きながら優しく押すことで、下腹部全体のエネルギーを高めることができます。
会陰(えいん):デリケートゾーンにある性機能に直結するツボ
会陰は、男性の場合、陰嚢の付け根と肛門のちょうど中間点にあります。
泌尿器、生殖器、肛門の機能をコントロールする神経や血管が集中しているため、性機能と直接的に関わる非常に重要なツボです。
このツボを刺激することで、血流が促進され、勃起力の向上や早漏の改善に効果が期待できます。
非常にデリケートな部分なので、強く押しすぎず、指の腹で優しく圧迫するように刺激してください。
入浴中に体を洗いながら行うのが自然で続けやすいでしょう。
労宮(ろうきゅう):手のひらにある心身の緊張をほぐすツボ
労宮は、手のひらの中央にあり、手を軽く握ったときに中指の先端が当たる場所に位置します。
このツボは心(心臓や精神活動)を守る「心包」の経絡に属し、精神的な緊張やストレスを和らげる効果があります。
性行為に対するプレッシャーや不安感がEDの原因となっている「心因性ED」の場合、労宮を刺激してリラックスすることが有効です。
気持ちを落ち着かせ、心身のバランスを整えることで、性的パフォーマンスの改善につながります。
性欲を高めるツボ押しの効果を最大化する3つのコツ
ツボ押しは、ただやみくもに押せば良いというものではありません。
正しい方法で行うことで、その効果をより一層高めることができます。
呼吸や力加減、タイミングといった基本的なポイントを押さえるだけで、体への作用が大きく変わってきます。
ここで紹介する3つのコツを意識して、日々のセルフケアをより効果的なものにしましょう。
息を吐きながら5秒かけてゆっくり押すのが基本
ツボ押しを行う際は、呼吸と動きを連動させることが重要です。
息をゆっくりと吐きながら、5秒程度の時間をかけてツボに圧を加えていきます。
息を吐くと副交感神経が優位になり、筋肉の緊張が緩んでリラックスした状態になるため、刺激が体の深部まで届きやすくなります。
そして、息を吸いながらゆっくりと力を抜いていきます。
この「押す・離す」を1セットとして、1つのツボにつき5〜10回程度繰り返すのが基本的な方法です。
リズミカルな呼吸を意識することで、リラックス効果も高まります。
「痛気持ちいい」と感じる強さで優しく刺激する
ツボを押す際の力加減は、「痛気持ちいい」と感じる程度が最適です。
強すぎると筋肉や神経を傷つけてしまう可能性があり、かえって体が緊張して逆効果になることもあります。
逆に弱すぎても十分な刺激が伝わりません。
親指の腹などを使い、垂直にゆっくりと圧をかけていき、自分が最も心地よいと感じる強さを見つけることが大切です。
特に、腹部やデリケートな部分のツボは、より優しく触れるように意識してください。
決して我慢して強く押す必要はありません。
お風呂上がりなどリラックスできるタイミングで行うのがおすすめ
ツボ押しは、心身がリラックスしている時に行うと最も効果的です。
特におすすめなのが、入浴後のタイミングです。
お風呂で体が温まり、全身の血行が良くなっている状態は、ツボ押しの効果を最大限に引き出す絶好の機会です。
また、筋肉の緊張もほぐれているため、刺激が伝わりやすくなります。
その他、就寝前の静かな時間なども適しています。
リラックスできる環境でツボ押しを行うことで、自律神経のバランスが整いやすくなり、心身ともに健やかな状態へ導きます。
安全に実践するために知っておきたいツボ押しの注意点
ツボ押しは手軽なセルフケアですが、安全に行うためにはいくつかの注意点があります。
まず、食後すぐや飲酒時は、消化のために血液が胃腸に集中しているため、ツボ押しは避けるべきです。
また、発熱時や体調が著しく悪い時も体に負担をかける可能性があるため控えましょう。
皮膚に傷や湿疹、炎症がある部位への刺激は悪化の原因となるので行わないでください。
妊娠中の方は、三陰交のように子宮の収縮を促す可能性のあるツボは避ける必要があります。
もし強い痛みや不快感を感じた場合は、すぐに中止し、無理をしないことが大切です。
性欲を高めるツボに関するよくある質問
ツボ押しによる性欲向上について、多くの人が抱く疑問に答えます。
即効性や継続の頻度、効果が見られない場合の対処法など、実践する上での具体的なポイントをQ&A形式でまとめました。
セルフケアを始める前の不安や疑問を解消し、安心してツボ押しに取り組むための参考にしてください。
Q1. 即効性が期待できる性欲アップのツボはありますか?
ツボ押しの効果は体質改善が目的なので、即効性を保証するものはありません。
しかし、会陰や関元、腎兪など、生殖器に直接的または間接的に働きかけるツボは、比較的変化を感じやすいとされています。
効果には個人差があるため、まずは継続して実践することが重要です。
Q2. ツボ押しは毎日続けても問題ありませんか?
はい、毎日続けても問題ありません。
むしろ、生活習慣の一部として継続することで、気血の流れが整いやすくなり、体質改善につながります。
ただし、1回の刺激が強すぎたり長すぎたりするのは逆効果です。
1つのツボにつき3〜5分程度を目安に、心地よい範囲で行いましょう。
Q3. ツボを押しても全く効果を感じない場合はどうすればいいですか?
ツボの位置がずれているか、体の不調が根深い可能性があります。
まずは1〜2週間続けてみてください。
それでも変化がない場合は、鍼灸師などの専門家に相談し、正確な位置や自分に合ったケア方法を指導してもらうのが良いでしょう。
生活習慣全体の見直しも有効です。
まとめ
性欲や性機能に関する悩みに対し、東洋医学に基づくツボ押しは、身体の内側からアプローチする有効なセルフケアの一つです。
女性は三陰交や気海、男性は腎兪や関元といったツボを、リラックスできる環境で「痛気持ちいい」と感じる強さで刺激することが基本です。
ツボ押しの効果は即効性よりも継続によって現れることが多く、日々の習慣として取り入れることが体質改善につながります。
自身の体と向き合い、生活習慣を見直すきっかけとして、ツボ押しを活用することが、悩みの解決に向けた第一歩となります。













