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稽留流産でも生きていた確率は?誤診や心拍再開の可能性を解説

公開日:2026.01.03 更新日:2026.01.03

稽留流産でも生きていた確率は?誤診や心拍再開の可能性を解説します。

稽留流産と診断されたものの、「もしかしたら誤診で、赤ちゃんはまだ生きているのではないか」と考える方は少なくありません。
明確な確率を示すデータはありませんが、インターネット上のブログや体験談では、後に心拍が確認されたという稀なケースが見られます。

この記事では、稽留流産の診断が覆る可能性、心拍再開の確率、そして診断に納得できない場合の対処法について、医学的な観点から解説します。

「稽留流産でも赤ちゃんは生きているかも」と信じたい方へ

稽留流産という診断は、出血や腹痛などの自覚症状がないことが多いため、すぐには受け入れがたいものです。
「昨日まで元気だったのに」「つわりもあるのに」と、赤ちゃんがまだお腹の中で生きている可能性を探し、情報を集めたくなる気持ちはごく自然なことです。
診断が覆ったという奇跡的な体験談に希望を見出したいと思うかもしれません。

この記事では、そうした気持ちに寄り添いながら、稽留流産の診断基準や、診断が覆る可能性のある具体的なケース、そして今後の選択肢について、冷静に事実を解説していきます。

稽留流産の診断が覆り「生きていた」となるケース

稽留流産と一度診断されても、後日の診察で赤ちゃんの生存が確認されるケースは、ごく稀に存在します。

しかし、これは「一度止まった心拍が再開した」という奇跡的な現象ではなく、多くは初回の診断時に何らかの要因で心拍が確認できなかった場合に起こります。

ここでは、どのような状況で診断が覆る可能性があるのか、具体的なケースを解説します。

排卵日のズレによる妊娠週数の数え間違い

最終月経日から計算した予定の妊娠週数と、実際の排卵日に基づく週数にズレが生じている場合、心拍が確認できず稽留流産と診断されることがあります。
特に妊娠初期の6週や7週では、数日のズレが心拍確認の可否を左右します。

例えば、本人が7週だと思っていても、排卵の遅れで実際はまだ6週前半であれば、心拍が見えなくても不思議ではありません。
通常、8週以降になっても心拍が確認できない、あるいは12週を過ぎても胎児の成長が見られない場合は、週数のズレによる可能性は低くなります。
そのため、初期の段階では断定せず、1〜2週間後に再検査を行うのが一般的です。
この期間を経て成長が確認できれば、診断が覆ることになります。

赤ちゃんの位置や子宮の傾きによる心拍確認の難しさ

超音波検査では、赤ちゃんの位置や子宮の傾きによって心拍が正確に確認できないことがあります。
例えば、赤ちゃんが子宮の壁に近い位置にいたり、お母さんの子宮が後屈していたりすると、超音波が届きにくく、心拍の動きが不明瞭になる可能性があります。

また、妊娠初期の胎児は非常に小さいため、ほんの少しの角度の違いで心拍が見え隠れすることも珍しくありません。
医師は様々な角度から確認を試みますが、一度の検査ですべてを正確に捉えるのが難しい場合も存在します。
このような物理的な要因から、日を改めて再検査を行うことで、前回は見えなかった心拍がはっきりと確認できるケースもあります。

稽留流産と診断された後に心拍が再開する可能性

一度完全に停止したと確認された胎児の心拍が、その後再び動き出すという医学的な可能性は、残念ながらほぼないと考えられています。
インターネット上などで見られる「心拍が再開した」という体験談の多くは、前回の検査で確認できなかった心拍が、次回の検査で見えるようになったケースを指している可能性が高いです。
これは心拍が「再開した」のではなく、「最初から止まっていなかった」が正しく、診断が覆った一例と言えます。

もし仮に、極めて稀なケースとして一度停止した心機能が回復したとしても、その間に胎児の脳や身体に十分な酸素が供給されなかったことで、深刻な障害が残るリスクも考慮されるため、心拍の停止が確定した後の再開を期待するのは現実的ではありません。

多くの人が経験する稽留流産の兆候がない状態

稽留流産は、他の流産と異なり、出血や腹痛といった自覚症状がほとんどないまま進行するのが特徴です。
そのため、妊婦さん自身は体の変化に気づかず、健診で初めて医師から告げられることが大半です。

つわりが続いていたり、体調に変化がなかったりするため、診断をすぐに受け入れられないのは当然のことです。
ここでは、なぜ兆候が現れないのか、その理由を解説します。

出血や腹痛などの自覚症状が現れない理由

稽留流産では、お腹の中で胎児の成長が止まった後も、胎嚢や胎盤といった妊娠組織がすぐに体外へ排出されず、子宮内に留まります。

子宮はまだ妊娠が継続していると認識しているため、子宮を収縮させて内容物を排出しようとする働きが起こりません。

そのため、進行流産で見られるような出血や腹痛といった典型的な流産の兆候が現れないのです。体が妊娠状態を維持しようとする働きと、胎児の成長が停止しているという事実の間に時間差があることが、自覚症状のない状態を生み出しています。

この状態が続くことで、妊婦さん自身が異変に気づくのが遅れ、健診で初めて知ることになります。

診断後もつわりが続くのはなぜか

稽留流産と診断された後でも、つわりの症状が続くことがあります。
これは、つわりを引き起こすhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)というホルモンが、胎児ではなく胎盤の絨毛組織から分泌されているためです。
胎児の成長が止まっても、胎盤の組織はすぐには活動を停止せず、しばらくの間ホルモンを分泌し続けます。

そのため、体はまだ妊娠が継続していると錯覚し、吐き気やだるさといったつわりの症状が残るのです。
時間とともにホルモン値は徐々に低下し、つわりも軽快していきますが、診断直後は症状が続いていることが多く、「つわりがあるから赤ちゃんは生きているはず」と感じる一因となります。

診断に納得できない場合に取るべき行動

医師から稽留流産と告げられても、自覚症状がなかったり、信じがたい気持ちが強かったりして、すぐに診断を受け入れられない場合があります。

そのような状況で、冷静に次のステップを考えることは非常に重要です。ここでは、診断に納得できない場合に検討できる具体的な行動を3つ紹介します。自身の気持ちと向き合いながら、後悔のない選択をするための参考にしてください。

まずは担当医に診断の根拠を再確認する

診断に疑問や不安を感じた場合、まずは担当してくれた医師に、なぜ稽留流産と判断したのか、その具体的な根拠を改めて質問することが大切です。
例えば、「胎嚢の大きさに対して胎児が小さい(または見えない)」「妊娠週数相当の胎児の大きさ(CRL)にもかかわらず心拍が確認できない」など、診断に至った客観的な所見を詳しく説明してもらいましょう。

超音波の画像を見ながら説明を受けることで、状況の理解が深まることもあります。
感情的にならず、冷静に事実を確認する作業は、現状を受け止め、次のステップに進むための第一歩となります。
疑問点を解消することで、気持ちの整理がつきやすくなる場合もあります。

セカンドオピニオンで別の医師の意見を聞くことを検討する

担当医の説明を聞いてもなお診断に納得できない場合は、セカンドオピニオンとして別の医療機関を受診し、他の医師の意見を聞くという選択肢があります。
病院によって超音波検査の機器の性能が異なる場合や、医師の診断経験に違いがある可能性もゼロではありません。

異なる環境で再度診察を受けることで、診断の客観性が高まり、精神的な納得感が得られることがあります。
ただし、セカンドオピニオンを受けた結果、同じ診断が下される可能性が高いことも理解しておく必要があります。
それでも、複数の専門家から同じ見解を得ることは、診断を受け入れ、気持ちを整理して次の段階へ進むための重要なプロセスになり得ます。

気持ちの整理がつくまで数日待って再診察を受ける

稽留流産の診断を受けた直後は、動揺して冷静な判断ができないことがあります。
そのような場合は、すぐに手術などの次のステップを決めるのではなく、医師と相談の上で数日〜1週間ほど時間をおいてから、再度診察を受けるという選択も可能です。

この期間を設けることで、自身の気持ちを整理する時間ができます。
再診察の際に、やはり胎児の成長が見られないことや心拍が確認できないことを改めて確認することで、ご自身の中で診断に対する納得感が得られ、事実として受け入れやすくなる場合があります。
急いで結論を出す必要はないため、自身の心が落ち着くのを待つことも大切なプロセスの一つです。

稽留流産に関するよくある質問

稽留流産と診断された方やそのパートナーは、多くの疑問や不安を抱えています。
ここでは、特に多く寄せられる質問に対して、簡潔にお答えします。

ご自身の状況と照らし合わせながら、今後の判断材料の一つとしてください。

稽留流産の診断が覆ることは本当にありますか?

ごく稀にあります。

ただし、それは一度止まった心拍が再開するのではなく、排卵日のズレによる妊娠週数の数え間違いや、赤ちゃんの位置などの要因で初回の検査時に心拍が確認できなかったケースがほとんどです。

確定診断が覆ることは非常に少ないのが実情です。

つわりが続いているのに、稽留流産と診断されました。なぜですか?

つわりの原因であるホルモンは胎盤から分泌されるため、胎児の成長が止まった後もしばらくは分泌が続きます。

そのため、つわりの症状が残ることがあります。
つわりの有無と赤ちゃんの心拍の有無は、必ずしも直接連動するわけではありません。

診断に納得できません。すぐに手術を受けるべきですか?

必ずしもすぐ手術を受ける必要はありません。
気持ちの整理がつかない場合は、医師と相談の上で数日〜1週間後に再診を受けたり、自然流産を待つ選択肢もあります。

納得できるまで医師と話し合い、ご自身の心と体の状態に合わせて方針を決めることが可能です。

まとめ

稽留流産と診断されても、ごく稀に妊娠週数のズレなどが原因で後に心拍が確認されるケースは存在しますが、一度確定した診断が覆る可能性は低いのが現状です。
出血や腹痛などの自覚症状がないことや、つわりが続くことから診断を受け入れがたい気持ちになるのは自然なことです。

診断に納得できない場合は、担当医に診断根拠を再確認したり、セカンドオピニオンを検討したり、あるいは時間をおいて再診を受けるといった選択肢があります。
医師と十分に話し合い、自身の気持ちの整理をつけながら、次のステップを判断していくことが求められます。

この記事の監修者

成澤佳希

成澤 佳希

錦糸町はり灸院 院長

日本健康医療専門学校卒業後、株式会社ブレイシングに入社。
系列院の本八幡鍼灸院で7年勤務した後、錦糸町はり灸院に異動。
現在は勤務10年目となり、錦糸町はり灸院の院長として従事。
不妊、男性不妊、自律神経症状などの幅広く貢献している。

《資格》

はり師、きゅう師

《経歴》

日本健康医療専門学校

錦糸町はり灸院

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