逆子 症例1 36週の逆子が改善した症例ー東京ー錦糸町

【逆子 症例1:36週の逆子が改善した症例】

・患者像
Sさん 30代前半 女性

・来院
2016.11

・症状と来院理由
主訴:逆子
妊娠31週の検診で逆子とかかりつけの産婦人科で
診断される。病院の先生より鍼灸をすすめられ近くの鍼灸院を探し
当院を見つける。身体も重く、すこし歩くだけでひぃひぃ疲れる。
仰向けに寝るとめまいが起こり、妊娠による疲労で心身ともに
困憊していた。このまま帝王切開になるのも恐くまたこの状態で
出産したら本当に育児ができるか心から不安であるとのこと。

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・治療経過と内容
・治療方針
骨盤を温め、お腹を緩める
逆子はお灸が著効を示すので初診時よりお灸を多用する。
またお家でのお灸も勧める。腹部は強く緊張しており、腹圧が
高くなっていることを示唆する。胎児が返ることを
妨げている要因となるため、腹部緊張緩和にも力をいれた。
仰向けにはなれないことと体力の少なさを考慮し
身体に入れる刺激量の調整を心掛けた。そのことが功を奏したのか
2診目から4診目にかけて大きくお腹が動くのを感じると同時に
疲れも感じづらくなり元気が戻ってきた。
7診目34週に入り、逆子が返るがその2週間後にまた逆子になる。このときは
36週であった。諦めずに施術を続けた翌週に逆子が治っていると医師より
診断され、そのまま無事に自然に出産した。

・同時に治療した症状
全身のだるさ、足のむくみ

・使用した主なツボ
至陰、三陰交、活法整体

・考察
逆子の返る秘訣は骨盤が温かいことと下腹部が柔らかいことである。
今回の症例は足の冷えも強く全身の緊張も強かったのでその点を中心に施術した結果、
ご本人の安心感にもつながり、そのことが胎児の安心感につながったのかもしれない。
何かを教えてくれるために逆子になってくれていたんですねと喜び合えたことは
貴重な経験になった。